記憶がなくても愛してるって伝えたい
「もう俺は、あんな家とは関わりたくないんだ」




怒鳴る




「私とも?」




泣きそうな表情




「お前ならいくらでも、良い男と出会えるさ。俺なんかじゃなくても。」




くっ




「そんなことない。私、凌とはじめて会った時からずっと凌だけだった。この気持ちは一生変わらない」





凌は悲しげな目線で




「俺は違う。もう好きでもなんでもない」




気持ちを押し殺している


< 73 / 169 >

この作品をシェア

pagetop