記憶がなくても愛してるって伝えたい
照れながら!
真奈は瞳を閉じて
語り出した




「昔のことを思い出していたの!3年前の私の誕生日の時、お父さんがまだ生きていた頃、お父さんが私とお兄ちゃんにダンスを教えてくれたんだ。あっというまに私達が上達して。そして一緒に踊っている時、心が一つになったような気分だった」





そばにいた 女子生徒達はちょっとうっとりした
単純かも
その頃、まだ凌は屋上で昼寝をしていた
すると 翔が凌の元へ




「凌?」




翔は凌の隣に座った




「これ?誕生日プレゼント」




プレゼントを渡した




「家じゃ母さんがいるから、渡しずらいしな」





凌は笑顔で




「ありがとうございます」




翔は笑顔で




「真奈のこと、俺のぶんまで幸せにしてやってくれよ?」




どこか 悲しげ
凌は翔の言葉に疑問に思った




「母さんはああ、言ってるけど、俺はお前達二人の味方だからな」
「はい」




凌はこの人は真奈と同じようにすごく信用できると思った
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