放浪カモメ
「カモ君の話題ってさ、結構聞いてたからすぐにピンと来たよ。」
「え…オレの話って、誰から?」
鴨居の反応に大川は少し面食らったような表情をしたが、すぐに意地の悪そうな笑みを見せる。
「さて問題です。昨日の女の子達はいったい何の集まりだったのでしょうか?」
いきなりカルト問題を始める大川に鴨居はたじろぐ。
「えっ…と。」
「はい、残念。正解は慶葉大学2回生でした。では次、私の年齢はいくつでしょうか?」
大川は次々とマイペースで問題を出していく。
「え……一つ下くらい?」
「おっ、正解。では最後の問題です。慶大2回生で私とカモ君の共通の知り合いといえば?」
大川は意地悪い笑顔を見せる。