放浪カモメ
それから20分ほど構内を迷っていた悠美だったが。

ようやく改札に戻ることができ、千葉に向かう為のルートを駅員に聞くことができた。

と、そこまで聞いて満足してしまった悠美は駅員にホームが何処なのか?を聞き忘れ、また小一時間構内を彷徨うことになる。

「ウチの乗る電車どこぉ?東京駅なんか嫌いや。」

自分が迷っているのを東京駅の広さに責任転換。

相当まいっている様だ。

「あれ?いつの間にか雨降ってきてるやん……さっき売店あったし傘買おかな。」





悠美が売店で傘を買った時、ずぶ濡れになってしまった杉宮が東京駅に到着した。
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