放浪カモメ
杉宮が面食らった様な顔をするので、鴨居は聞いてはいけないことだったのだろうか?と不安になった。
しかし、そんな不安はこの男が一瞬にして吹き飛ばす。
「へ?彼女いるよ。」
あっけらかんと答える杉宮。きっと悪気も何もないのだろう。
「はぁ?じゃあ、何であんな合コンばっかしてんスか!?」
この後、鴨居は杉宮の答えに卒倒することになる。
「えっ……だって、皆でワイワイ飲むと楽しいじゃん。」
「…………。」
前々から軽い人だとは思っていたが、こうもだったとは。と鴨居は頭を抱えた。