放浪カモメ
いきなり濱田が入ってくる。

「おい葛城。オレが居ないのを良いことに、顔面凶器とか言ってなかったか?」

信じられないほどの地獄耳。

それでも葛城の冷静っぷりと、ポーカーフェイスは健在だ。

「いいえ。それよりほら、中山宅の設計図出来たから目を通してくださいね。」
にこっと微笑み資料を渡す葛城。

やはりこの男は怖い。

そう思った鴨居だった。





< 322 / 328 >

この作品をシェア

pagetop