【短編】片想いに貼る薬
あなたが
遠くの
国立を目指してたなんて
ぜんぜん知らなかったよ。
わたしとアキラは
志望校が同じ女子大
わたしは文学部
アキラは福祉学部
地元にあって
2人とも実家から通うつもりでいた
アキラは
今からでも間に合うから
あなたが目指す大学の
近くの女子大に願書出しなよ
高校3年間
ずっと好きだったんでしょ
追いかけなよ
そう言って
1人じゃなにもできないわたしの背中を
また
押してくれた