【短編】片想いに貼る薬


直接話しかけることなんて

できないけど


一緒に文化祭の企画をやったら?

もちろん、あなたと話せる

放課後を

あなたと過ごせる




人気者のあなたと違い

わたしは

今年はひっそりと

図書委員。




本を読むのは大好きだから

想像の世界は

際限がなく

どんなことも

可能だったから


こんな

夢見がちなわたしの

大きな一歩



あなたに少しでも近づきたくて

私も

生徒会に

立候補した。





自分でもびっくりした。



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