共鳴り
レナちゃんは、理乃とも清人とも重なる部分を持ち合わせてる。
やからムカつくけど嫌いになりきれなかったし、巻き込んだのは俺も一因やろうから。
同情にも似た気持ちで見てしまうねん。
俺は彩って女を指名した。
これなら風俗行かせても結構な金になるな、と値踏みしてしまうが。
多分裏で話を通していたのだろう清人は彼女を一瞥するだけで、素知らぬ顔でレナちゃんを指名していた。
あぁ、もうヤッてるんやな、って。
俺の横につく彩を前に、レナちゃんの顔がわずかに困惑していたのは見逃さなかった。
良くも悪くも勘が良くて、そして可哀想になってくる。
それでもレナちゃんは、さすがはプロっつーか、隙があるように見せるいつもの接客。
清人はほとんど彼女のことを見ることはなく、表情を崩すことはない。
「何だかレナさんって、ギンくんと付き合ってるみたいですね。」
彩の一言は、さすがに俺も驚いた。
したたかな女とは聞いてたけど、全員を試すように、そしてレナちゃんとジルを遠ざけるかのような言葉。
「でも、レナさんってあたしとは違ってモテますもんねぇ。
お客様の中にもレナさんのこと本気で好きな人多いみたいだし。」
彩は更に、何食わぬ顔でそんな台詞や。
それでもレナちゃんは、笑った顔を崩すことはなかった。
嘘で塗り固められ、腹を探り合うような会話が2,3交わされ、これじゃレナちゃんがあんまりやと思う。
何でここまでするねん。
清人が言う“罪滅ぼし”って何?
やからムカつくけど嫌いになりきれなかったし、巻き込んだのは俺も一因やろうから。
同情にも似た気持ちで見てしまうねん。
俺は彩って女を指名した。
これなら風俗行かせても結構な金になるな、と値踏みしてしまうが。
多分裏で話を通していたのだろう清人は彼女を一瞥するだけで、素知らぬ顔でレナちゃんを指名していた。
あぁ、もうヤッてるんやな、って。
俺の横につく彩を前に、レナちゃんの顔がわずかに困惑していたのは見逃さなかった。
良くも悪くも勘が良くて、そして可哀想になってくる。
それでもレナちゃんは、さすがはプロっつーか、隙があるように見せるいつもの接客。
清人はほとんど彼女のことを見ることはなく、表情を崩すことはない。
「何だかレナさんって、ギンくんと付き合ってるみたいですね。」
彩の一言は、さすがに俺も驚いた。
したたかな女とは聞いてたけど、全員を試すように、そしてレナちゃんとジルを遠ざけるかのような言葉。
「でも、レナさんってあたしとは違ってモテますもんねぇ。
お客様の中にもレナさんのこと本気で好きな人多いみたいだし。」
彩は更に、何食わぬ顔でそんな台詞や。
それでもレナちゃんは、笑った顔を崩すことはなかった。
嘘で塗り固められ、腹を探り合うような会話が2,3交わされ、これじゃレナちゃんがあんまりやと思う。
何でここまでするねん。
清人が言う“罪滅ぼし”って何?