共鳴り
強くなりたかった。
やから俺、金髪にしたんや。
金髪になることがイコール強いってわけじゃないけど、それでも多分、あの頃の俺は必死で背伸びしてたんやと思う。
クラスに馴染む気もなかったし、友達なんかいらんかった。
コンプレックスってわけでもないけど、やっぱみんな、普通の家庭で普通に幸せに暮らしてるわけやんか?
そういうのと友達になろうなんて気は、初めからなかったんや。
「高槻ってさ、あの施設で暮らしてるらしいぜ?」
で、一ヶ月もすれば、当然のようにこうなった。
隠してるわけじゃなかったけど、でも、クラスメートからしたら、つまらん毎日の中にネタ見つけたみたいなモンやったろう。
個性の時代や言うけど、みんなと違ってたら爪弾きにされんねん。
思えば俺、教師から金髪も制服着崩してることも、咎められたことなんかなかったし。
例え学校なんて行かなくても、顔色伺ってくるだけで、やっぱり何も言われなかったし。
多分向こうも腫れ物に触るみたいな扱いやったんやろうけど、やからこそ、クラスメートも面白くなかったんやろうねぇ。
「関西弁だもんなぁ!」
「そういう人って給食費払わなくても良いんでしょ?」
みたいな感じや。
あぁ、あかんわ、キレそうや。
つーか、お前ら俺の何を知ってんねん。
そう思った瞬間やった。
やから俺、金髪にしたんや。
金髪になることがイコール強いってわけじゃないけど、それでも多分、あの頃の俺は必死で背伸びしてたんやと思う。
クラスに馴染む気もなかったし、友達なんかいらんかった。
コンプレックスってわけでもないけど、やっぱみんな、普通の家庭で普通に幸せに暮らしてるわけやんか?
そういうのと友達になろうなんて気は、初めからなかったんや。
「高槻ってさ、あの施設で暮らしてるらしいぜ?」
で、一ヶ月もすれば、当然のようにこうなった。
隠してるわけじゃなかったけど、でも、クラスメートからしたら、つまらん毎日の中にネタ見つけたみたいなモンやったろう。
個性の時代や言うけど、みんなと違ってたら爪弾きにされんねん。
思えば俺、教師から金髪も制服着崩してることも、咎められたことなんかなかったし。
例え学校なんて行かなくても、顔色伺ってくるだけで、やっぱり何も言われなかったし。
多分向こうも腫れ物に触るみたいな扱いやったんやろうけど、やからこそ、クラスメートも面白くなかったんやろうねぇ。
「関西弁だもんなぁ!」
「そういう人って給食費払わなくても良いんでしょ?」
みたいな感じや。
あぁ、あかんわ、キレそうや。
つーか、お前ら俺の何を知ってんねん。
そう思った瞬間やった。