共鳴り
「立派な理由だよ。
目的を持って進路を決めろ、って担任の先生も言ってたし。」
「勝手な解釈すんなや!」
「勝手?
お兄ちゃんの方が勝手じゃん。」
俺は眉を寄せ、「何やと?」と睨み付けた。
「今まで学校のことなんか興味も示さなかったくせに、電話が掛かってきたからっていきなり何?
急に保護者ヅラして、それって勝手って言わないの?」
言葉が出なかった。
学校の話なんか聞いたって、嫌味のように男のことばっか教えられるし、そんなの聞きたくないと思ってたのに。
なのにお前、俺がどうしたら満足すんねん。
「この家出て、どうやって生活するつもりやねん!
大体お前、どんだけ金必要かわかってんのか!」
「お金の心配はいらない、って自分で言ってたじゃん。」
「何で俺がお前のひとり暮らしのために金出さなあかんねん。」
睨み合いやった。
しかも、金の話で喧嘩なんかしたくもないのに。
「だったら体売れば良いんでしょ?」
刹那、俺は彼女の胸ぐらを掴み上げた。
理乃は驚いたように目を見開き、喉の奥をヒクつかせる。
「それがどういうことかわかって言うてんのか?
生半可な考えやったら許さへんぞ。」
理乃は堪らず目を逸らした。
俺や清人がどんな想いでいるか、そしてセックスが嫌いだと言いながら本番嬢のレイコさん。
みんなみんな、そうでなきゃ生きられへんねん。
目的を持って進路を決めろ、って担任の先生も言ってたし。」
「勝手な解釈すんなや!」
「勝手?
お兄ちゃんの方が勝手じゃん。」
俺は眉を寄せ、「何やと?」と睨み付けた。
「今まで学校のことなんか興味も示さなかったくせに、電話が掛かってきたからっていきなり何?
急に保護者ヅラして、それって勝手って言わないの?」
言葉が出なかった。
学校の話なんか聞いたって、嫌味のように男のことばっか教えられるし、そんなの聞きたくないと思ってたのに。
なのにお前、俺がどうしたら満足すんねん。
「この家出て、どうやって生活するつもりやねん!
大体お前、どんだけ金必要かわかってんのか!」
「お金の心配はいらない、って自分で言ってたじゃん。」
「何で俺がお前のひとり暮らしのために金出さなあかんねん。」
睨み合いやった。
しかも、金の話で喧嘩なんかしたくもないのに。
「だったら体売れば良いんでしょ?」
刹那、俺は彼女の胸ぐらを掴み上げた。
理乃は驚いたように目を見開き、喉の奥をヒクつかせる。
「それがどういうことかわかって言うてんのか?
生半可な考えやったら許さへんぞ。」
理乃は堪らず目を逸らした。
俺や清人がどんな想いでいるか、そしてセックスが嫌いだと言いながら本番嬢のレイコさん。
みんなみんな、そうでなきゃ生きられへんねん。