共鳴り
中三の時は、俺と清人は教師の陰謀によってクラスを引き裂かれてしもうたんやけど。


偶然にも、俺と花穂ちゃんは一緒のクラスやった。


まぁ、だからってわけでもないけど、クラス違っても３人でよく一緒におったわ。


ピクニックもしてんで？


しかも、授業中に学校の校庭で。


発案者は花穂ちゃんやって、速攻見つかって大目玉やったけど。


ホンマ楽しかった。


多分俺と花穂ちゃんってのは、清人ラブ同盟みたいなモンやったんやろう。


清人が中心におったから仲良くなれたし、清人やったからみんな一緒やった。


俺も密かに彼女とかおったけど、そんなんより優先してて、んでキレられて振られて、みたいな。


でも、全然ヘコんだりせんかったんは、やっぱ清人と花穂ちゃんと居るんが最高やったからやろう。


多分それは、清人も同じやったと思う。


俺にも花穂ちゃんにも女の影を匂わせへんかったんは、それもあるんちゃうかな、って俺は思うてるけど。


どうなんやろうねぇ。


恋の協力とか、してやれば良かったんかもしれんけど。


でも、花穂ちゃんはそんなん望んでへんし、清人は相変わらず何考えてんのかわからん男やし。



「清人ってどんな女がタイプなん？」


「ＡＶ女優みてぇなの。」


詳しく聞けば、モデル体型でエッチな女の子やそうや。


花穂ちん、アーメンってな、俺は苦笑いを浮かべながら聞いてたけど。


まぁ、アイツの周りって母親にしても妹にしてもレベル高いから仕方がないと言えばそうなのかもしれないが。


やっぱり花穂ちゃんは不憫やった。


ちなみに俺のタイプは、巨乳ですけど。

< 32 / 339 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop