共鳴り
「なぁ、銀二!
これから一緒に飯でも行かない?」
へらへらと笑いながら、国光さんが聞いてきた。
多分この人は、軟派なとこが俺と似てるんやろうと思いながら、良いですよ、と返した。
「じゃあ、嶋さんも呼ぼうか。
そしたら奢ってもらえるし。」
焼肉が良いな、と言いながら、彼はまず店にきっちり3人分の予約をし、そして嶋さんに電話を掛けた。
相談したいことがあるんですよー、なんて適当なこと言ってるけど、そしたら渋々でも嶋さんは来る。
おまけに場所まで指定して、予約は完璧ですからー、なんて付け加えるねん。
天性の世渡り上手であり、嶋さんはいつも、そんな国光さんに呆れ顔やったけど。
とにかく国光さんは、無駄が嫌い。
無駄な時間を使うのも、無駄な金を払うのも、無駄な人間関係でさえも、全部省くねん。
やからまぁ、結局せっかちやねんけど。
それでもいっつもへらへら顔やから、誰も怒るに怒れんねんな。
そして俺は何故か、そんな国光さんに好かれていた。
「銀二は俺の弟みたいなもんだもんなぁ?」
好きなんだぞぉ、だからこれやっといてよー、みたいな。
まぁ、結局は都合の良いパシリなんかもしれんけど。
清人に至っては、そんな国光さんがとにかく苦手なようで、「俺あの人無理。」って常に言ってたっけ。
人に対して無意識のうちに境界線を引きたがる清人やし、そういう人懐っこいのが嫌やったんやろうけど。
これから一緒に飯でも行かない?」
へらへらと笑いながら、国光さんが聞いてきた。
多分この人は、軟派なとこが俺と似てるんやろうと思いながら、良いですよ、と返した。
「じゃあ、嶋さんも呼ぼうか。
そしたら奢ってもらえるし。」
焼肉が良いな、と言いながら、彼はまず店にきっちり3人分の予約をし、そして嶋さんに電話を掛けた。
相談したいことがあるんですよー、なんて適当なこと言ってるけど、そしたら渋々でも嶋さんは来る。
おまけに場所まで指定して、予約は完璧ですからー、なんて付け加えるねん。
天性の世渡り上手であり、嶋さんはいつも、そんな国光さんに呆れ顔やったけど。
とにかく国光さんは、無駄が嫌い。
無駄な時間を使うのも、無駄な金を払うのも、無駄な人間関係でさえも、全部省くねん。
やからまぁ、結局せっかちやねんけど。
それでもいっつもへらへら顔やから、誰も怒るに怒れんねんな。
そして俺は何故か、そんな国光さんに好かれていた。
「銀二は俺の弟みたいなもんだもんなぁ?」
好きなんだぞぉ、だからこれやっといてよー、みたいな。
まぁ、結局は都合の良いパシリなんかもしれんけど。
清人に至っては、そんな国光さんがとにかく苦手なようで、「俺あの人無理。」って常に言ってたっけ。
人に対して無意識のうちに境界線を引きたがる清人やし、そういう人懐っこいのが嫌やったんやろうけど。