共鳴り
清人に任せてれば大丈夫だと思う。


でも理乃は、こんなんで満足してんのか?


アイツもいつの間にか、寂しそうな瞳を揺らす大人になっていた。


俺、こんなんで良いんかな?


理乃のこと抱いてやれば、アイツそれで満足するん?


もうわからへんよ、俺。


眠らない夜の繁華街は人工的な光に満ちていて、星も月も霞んでしまっている。


今夜も長い長い夜の中で、俺だけ捨てられた子供みたいやった。



「…りぃ…」







捨てるのと、
捨てられるの。


死ぬことと、
生きること。




何を選んでも辛くて、

そして苦しいね。



理乃は可愛くて、そしてちっちゃくて人懐っこい、俺の妹やったはずなのに。


あのきらきらの笑顔、今はもう、上手く思い出されへん。


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