夢と現実~恋人はホスト~



昨日、私がお手洗いに立ったとき。

田端さんがサユリに私に彼氏がいるか聞いてきたんだって。

サユリが「いるよ」って言ったら(…本当は今いないんですケド)

「僕に勝ち目あるかな?」なんて言ったんだって。(≧m≦*)




「で!?サユリはなんて答えたの?」

私よりも興味津々で訊ねるユキとカナミ。

「『わかんないけど、あの子は押しに弱い』って言っといた。」


「ミ…ミカ~!面白いことになってきたよ~!あんなイケメンがあんたに興味持つなんて!」


は、はぁ。。。

私には嫌味か面白がってるだけにしか聞こえませんよ。

だって、タイプじゃないって言ってる………



お店のウインドウ越しに田端さんが私たちに手を振っていた。

「噂をすれば…だね。」

みんな笑顔で手を振り返す。


高身長であんな整った顔、すれ違うハンサムな白人男性をも霞めてしまうわ。

それは認める。うん。



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