夢と現実~恋人はホスト~
「買い物、楽しめてますか?」
そう言いながらショップに入ってきた田端さん。
その日何もトラブルがなければ、田端さん自身もフリーに行動できる事を知って、ユキたちは「一緒に回りませんか?」と誘った。
中高生じゃあるまいし。
『嫌な予感』なんかじゃなく、覚悟してましたよ。
その後二人きりにさせられることぐらい☆
ランチ後のベイエリアで、姿を消したユキ・カナミ・サユリ。
旅慣れている3人だから心配はしないけどさ。
どっかで隠れて見てんじゃないの?なんて考えてたら。
「みなさん、どこ行ったんでしょうね?」
「ホントに。」
「ギャスタウンの方に歩いてみますか?後で行くって言ってましたしね。」
「…はい。」
…この2ショット、目立つのよ…
長身のナイスガイの横にチビっ子。
ブロンド美人さんも田端さんのこと振り返ってる。
私が距離をおいて歩いていると
「ミカちゃんまではぐれてしまいますよ。」
って、手を差し出された。
(いえいえ!結構ですー!)
なんて態度に出すまもなく、私の右手を掴まれてしまう。
あーん、ユキたちの思うツボだよ~。