夢と現実~恋人はホスト~
「それは…、どういう…?」
「あ、それ聞いてくる?」
訝しげに聞く私を見て、田端さんは困ったように笑った。
「ミカちゃんをもっと知りたいと思って。」
「…はぃ…」
「昨日初めて見た時から可愛いなぁって思ってたんだけど…後輩だって分かって、言ってもいいかな?って…。ダメ?」
だから、その笑顔、駄目ですってば。
首傾げちゃって…。
田端さんが俳優さんなら、私即ファンになっちゃうくらい。
でも、そうじゃないもんね。。。
付き合うなんて、つり合わなさ過ぎて考えられないよ。
こんなモテまくる人、疲れるだけだって分かるもん。
だから好きにならない。
だけど
夢見てしまうんだよ。
いくつになっても。
「食事くらい…なら…」