夢と現実~恋人はホスト~
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誕生日プレゼントにって、私の家の前で、大きな花束をくれた。
トランクに隠してあったなんて。
私の好きなピンクのバラ。
「近いうちに、ご両親に挨拶させてよ。」
なんて言ってくれるから、私もとうとう、この家を、お父さんお母さんの元を旅立つ日がくるんだ…なんて考えたりした。
「うん。のりくんの都合で良いよ。」
「美香、誕生日おめでとう。」
「ありがとう。すっごい今迄で一番素敵な誕生日だったよ。」
「好きだよ。」
「私も、好き。」
甘い、とろける様なキスをして、のりくんの車を見送った。