夢と現実~恋人はホスト~
私が帰宅したのは夕方6時。
「ただいま~」
「おかえり。」
「!」
誰…!?
目の前には、髪が金色に近い茶色に染められて
ジェルだかワックスだかでビシっとセットした
ワインレッドのシャツに白い光沢のあるネクタイをした、いかにも夜の商売的なスーツ姿の…
『のりくん』だった。
・・・めちゃかっこいい・・・
じゃなくて!
「変?」
呆気に取られて立ち尽くしてる私を見て、恥ずかしそうにのりくんが言った。
「…びっくりした。。。どこのタレントさんが居るのかと思った…。」
「それ、誉め言葉として受け取っとく。」