夢と現実~恋人はホスト~
6時を過ぎた頃、玄関からガチャガチャと音がして…
私は勢い良く駆けつけた。
「お帰りなさい!のりくん…・・・」
「あ、ただいま・・・」
のりくんは私の目を見ることなく、リビングにヨタヨタ…と進み、ソファに埋れた。
「み…みず…」
朝の爽やかな空気とは反対に、完璧に酔いつぶれてしまっているのりくん。
ペットボトルのミネラルウォーターの蓋を開けてのりくんの口元に運ぶ。
…すっごい、お酒の臭い。
それと、煙草と、いろんな香水の臭い。
「大丈夫?」
上着を脱がせて、3つ目までボタンの外されたシャツを脱がす。
楽なTシャツを着せると、のりくんは、もう眠っていた。