夢と現実~恋人はホスト~


6時を過ぎた頃、玄関からガチャガチャと音がして…


私は勢い良く駆けつけた。


「お帰りなさい!のりくん…・・・」

「あ、ただいま・・・」



のりくんは私の目を見ることなく、リビングにヨタヨタ…と進み、ソファに埋れた。


「み…みず…」


朝の爽やかな空気とは反対に、完璧に酔いつぶれてしまっているのりくん。

ペットボトルのミネラルウォーターの蓋を開けてのりくんの口元に運ぶ。

…すっごい、お酒の臭い。

それと、煙草と、いろんな香水の臭い。



「大丈夫?」



上着を脱がせて、3つ目までボタンの外されたシャツを脱がす。

楽なTシャツを着せると、のりくんは、もう眠っていた。



< 38 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop