夢と現実~恋人はホスト~



「じゃぁ、みなさん新社会人なんですね。」

なんて営業スマイルの『田端さん』



「初めの1ヶ月はお仕事、疲れたでしょう。この旅でゆっくり楽しんで下さいね。」


その笑顔にみんなキュンキュン、目がハートになっちゃったわけです。




でも、ユキは同じ会社に就職出来た彼氏いるし、

化粧品メーカーのカナミにも年上の彼氏いて、

受付嬢のサユリは二股かけてる、いわゆる悪女。

「ミカ、狙っちゃいなよ~」

ってけしかけられるの、想像はしていたんだよね。




でもさ、あんだけカッコ良かったら、ぜ~~~~ったい、ムリ!

私を誰だと思ってんの?

フツーの、フツーにも程がある、フツーよ?

しかも背、低いし。。。



移動のマイクロバスで、何度か目、合ったけどさ。

それは私が「なんでモデルや芸能人にならないんだろう?」なんて考えながら観察していたからで…。

目が合っても違う意味でドキドキする。

なんか、こう、教室で苦手な先生に当てられそうになった時のような。。。

あ~、明らかにモテそうな人、苦手だわ。





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