夢と現実~恋人はホスト~



夕方、バラード通にあるホテルにチェック・インした私達。

ツインを2部屋で、私は悪女サユリと同じ部屋。

キッチン付きの部屋で、窓からは教会の屋根が見える。

「わ~、日本と違うわぁ~」

なんて部屋中を物色しているとサユリに笑われちゃった。

「田舎から出てきたオバサンみたいになってるよ。クスッ」



おぉ、「クスッ」っときましたか。

最初の頃はサユリは女の敵だと思って苦手だったけど、もう慣れちゃった。

彼女なりにルールがあって、友達の彼氏には絶対色目使わないし、自ら遊び人であるとアピールしてるから、あんまり害も及ばない。




「晩ご飯、どこ行こっか?ユキ達呼んで来るね。」

「あー、アタシ、田端さんに美味しくて気軽に入れるお店、連れてってもらう約束取ったけど?」

「はぁ?」

「あー、無断でごめんねー。行くでしょ?ミカ。」




唖然。。。




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