夢と現実~恋人はホスト~



サユリは田端さんを狙ってんだろーか?

狙ったところで一晩・二晩のお付き合いになるんだろうケドさ。

ま、どうでもいいや~。って。

私は美味しいサーモンステーキと、店主オリジナルのパンをほお張った。




「ミカ…ちゃんって、何の先生?」


え?


ミカチャンと、おっしゃいました?



途端にポッポッポ~と頭に血の上る音がした気がした。

駄目ですよ、イケメンさん。

そんな頬杖ついて、上目遣いにスマイルは。



「え・・・英語・・・です。」

「英語?あ、だからしゃべれるんだ~。」

いえいえ、実践英語出来ない先生、沢山いますよ…。

私の上司にあたる教科主任の先生も、会話バツ発音×です。



「サユリちゃんは?何専攻してたの?」

「アタシは仏文。でもそんなしゃべれませんよ。」



そんな会話をしてると田端さんは、私たちと同じ大学だったってことが判明。

それに、同じ県出身で。

イキナリ親近感湧いちゃって、ワインを追加して盛り上がっちゃったわけです。


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