7デイズリピーター
「お、おはようございます……」



ばつが悪そうに竹野結太と呼ばれた少年が答える。



先生は呆れんと大きな溜め息をついた。



「まったく……。あなたを起こすのにはいつも骨が折れます。――では竹野、教科書を読んで」



そう言って結太は急いで教科書を開いて今やっている場所を探す。もちろん寝ていたので場所など分かるはずもない。



「教科書33ページ。後ろから6行目よ」



先生の反対側――結太から見て右隣の女子生徒が教えてくれた。
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