7デイズリピーター

右腕だけを動かして結太はほとんど何も入っていないバッグに手を入れる｡



バッグの中で何度も手が空を切る｡いつまで経っても手が目的の物に当たらない｡



おかしいと感じた結太はバッグを逆にして中身を机の上に出していく｡



プレーヤーに筆記用具しか入っていない｡どうやら家に置いてきたようだ｡



結太はしばらく固まって大きな溜め息をついた｡嫌いな学食に行かざるを得なくなった｡



すると希美が声をかけてきた｡



｢結太お弁当忘れてきちゃったの？｣



｢そうみたい｡今から学食で食いに行ってくる｣



それを聞いた希美は上目使いで結太を見て､



｢今日､いつもより多目に作ってきちゃったの｡良かったら食べてくれる？｣



結太は飛び上がり､



｢もちろん食う！お前の作った料理美味いからなあ！｣



喜んで飛び付いた｡