-HIRO-
ヒロとの待ち合わせ前、高校からの親友、凛とランチに行った。

お互いに今の自分の状況をたくさん話した。

『今日は、シュージが居ないからヒロと待ち合わせして一緒に練習行くんだぁ』

「そかそか」

『やっと、1人になれたのが嬉しくて!!』

「・・・まぁ、好きじゃなくてずっと一緒に居るしねぇ」

『。。。うん。そろそろ、けじめつけなくちゃいけないね。』

「そうだね、みゆうがそう思うならつけたほうがいいのかも。」

『ちょっと頑張ってみるわ!!』

ランチもたくさん食べて、たくさんお互いの恋バナをして居る内にヒロとの待ち合わせ時間が近づいた。
別れ際、いつもはあたしが何してても道を踏み外さない限りは見守っててくれている凛が言った一言は、かなり、衝撃的だった。

「あたしね、みゆうはヒロ君のこと好きだと思うよ?ケータさんのこと、みゆうすごく好きだったと思うし、ケータさんと付き合ってた頃のみゆうは周り見えないくらい好きで、あたしたちが何言っても聞こえない感じだったけど、それだけ好きでもその頃のみゆうはいっつも辛そうな顔ばっかりしてた・・・。
今のシュージさんとは、確かにケータさんのときみたいに辛そうな顔はしてないんだけど・・・なんて言うか"諦め?"みたいな表情してるんだよね。
けど・・・ヒロ君の話ししてるみゆうは本当に幸せそう。
付き合ってないのに片思いの楽しいって顔じゃなくて、"幸せ"な顔してるんだよね。
みゆうが気付いてないのか、気付かないフリしてるのか分かんないけど、あたしは自分の気持ちに素直になっていいと思うよ?」

『凛・・・最後の最後で真面目な話ししないでよ~(笑)相変わらず良く見てるね!』

「ま、参考までに聞いといて!じゃぁ、ヒロ君と楽しんできてね♪」

『ありがと♪またご飯食べに行こうね~!』
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