BlueBird~幸せの青い鳥~


1人でそんな風に思っていたら電子音がとぎれて、男の子の声。



『青野さん?
どうした?
俺もうすぐ着くけど?』


「あっ…えっと、まだ家なんだけど…あのっその…。」



電話だと声が耳に近過ぎて、何か恥ずかしくて私が慌てていると
また伊原君の声が聞えて来る。



『やっぱりねっ!
そうだと思った。』



そう言って笑ってる。



「私…きょ…う…」



私が断ろうとした時、私の話を遮って伊原君が私に言った。



『後5分位で青野さんの家の前着くから用意終わったら出て来てね?』



――えぇ~!!!



私がびっくりしている間に、電話は切れた。



そっから私は今までに無いくらいの速さで身仕度をした。


お母さんもお父さんも、出かけてて居ないみたいでちょっとホッとしたその時。



ピンポーン



とインターホンの呼鈴がなった。




< 103 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop