BlueBird~幸せの青い鳥~
1人でそんな風に思っていたら電子音がとぎれて、男の子の声。
『青野さん?
どうした?
俺もうすぐ着くけど?』
「あっ…えっと、まだ家なんだけど…あのっその…。」
電話だと声が耳に近過ぎて、何か恥ずかしくて私が慌てていると
また伊原君の声が聞えて来る。
『やっぱりねっ!
そうだと思った。』
そう言って笑ってる。
「私…きょ…う…」
私が断ろうとした時、私の話を遮って伊原君が私に言った。
『後5分位で青野さんの家の前着くから用意終わったら出て来てね?』
――えぇ~!!!
私がびっくりしている間に、電話は切れた。
そっから私は今までに無いくらいの速さで身仕度をした。
お母さんもお父さんも、出かけてて居ないみたいでちょっとホッとしたその時。
ピンポーン
とインターホンの呼鈴がなった。