BlueBird~幸せの青い鳥~
リビングのインターホンの画面に伊原君が映っている。
画面越しの伊原君は、やっぱり爽やかな今時の男子。
同い年の私が言うのも、変だけど。
… … …。
玄関に向う私、何かドキドキする。
ドアノブに手をかけて開けるだけなのにドキドキしてる…。
――ガチャ…
開いたドアの隙間から日の光が差し込んで、そこに笑顔の伊原君が立っていた。
「ゴメンねっ。
おしかけて…。」
そう言って、日の光を後ろから浴びている伊原君の髪の毛は薄茶色に透けていて
その笑顔をより一層ステキに輝かせてる。
まるで伊原君の所だけ、スポットライトが当たっているみたいに見えた。
日の光は皆に、平等に当たっているはずなのに
なぜか私には、そう見えたんだ。