BlueBird~幸せの青い鳥~


電車を降りて、会社のある東口に出る。


オフィス街が立ち並ぶこの辺は、サラリーマンやOLで一杯。



クリスマスムードから開放された私は、ちょっと気分が軽くなってきた。



でも、いつもと様子が違う。

冷たい視線の代わりに、熱いOL達の目線が私をかすめて行く…。



不思議に思って後を振り反る。



「ひゃぁ☆」


「あ…さっきの…。」



私の真後ろにその人はいた。
びっくりして奇声を発した私に、その人は冷静に言う。



「"C・B・T Company"の本社ってどう行くかご存じでしょうか?」


「C・B・T…?」



ってウチの会社?

こんな人いたっけ?


イヤ…居ない。



居たら、あのうるさい女子社員達が黙ってるはずないわね…。



「先程はありがとうございます。
失礼ですが、あなたは社員の方?
お取引先の方ですか?」



何らかのの関係者だと分かって

私は仕事モードで訪ねる。




< 13 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop