BlueBird~幸せの青い鳥~
電車を降りて、会社のある東口に出る。
オフィス街が立ち並ぶこの辺は、サラリーマンやOLで一杯。
クリスマスムードから開放された私は、ちょっと気分が軽くなってきた。
でも、いつもと様子が違う。
冷たい視線の代わりに、熱いOL達の目線が私をかすめて行く…。
不思議に思って後を振り反る。
「ひゃぁ☆」
「あ…さっきの…。」
私の真後ろにその人はいた。
びっくりして奇声を発した私に、その人は冷静に言う。
「"C・B・T Company"の本社ってどう行くかご存じでしょうか?」
「C・B・T…?」
ってウチの会社?
こんな人いたっけ?
イヤ…居ない。
居たら、あのうるさい女子社員達が黙ってるはずないわね…。
「先程はありがとうございます。
失礼ですが、あなたは社員の方?
お取引先の方ですか?」
何らかのの関係者だと分かって
私は仕事モードで訪ねる。