BlueBird~幸せの青い鳥~


「血圧低下してます!」


血圧計を見ていた看護士の人が叫んだ。


ママの血圧が急に下がりだした。


だんだん荒くなるママの息。


私とパパを交互に見て、かすれた声で



「ありがとう。
私、幸せ…だっ…た。」



微笑んで言った。



ママの最後の言葉…。



そのまま

ママは

逝ってしまった。





ピ―――――――――――――――――――――――――





鳴り響く電子音



医師がスイッチを切って時間を見た。



「ママ!?
ママ!!!!
やだよ。
まだ…やだよ!

うっ…
ママ……。」



まだ温いママにしがみついて、聞えない鼓動にママの命が尽きた事を実感する。



もぅ涙で、ママの顔も何も見えないよ。



パパも顔を手で押えて、肩を震わせている。



パパとママがお互いをどれだけ大切にしていたかは、一番近くに居た私が一番分かってるよ。



パパも思いっ切り泣いて良いんだよ。



パパがきっと誰より



悲しいんだよね…。




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