BlueBird~幸せの青い鳥~
「茅流くん。」
資料を広げてボーとしてた俺は、後ろから聞えた甘ったるい声にはっとして思わず振り向いた。
「なんですか?」
背後に岸田さん…。
バリバリメイクの彼女は、ニッコリ微笑んで立っていた。
昨日の一件があっただけに、俺は微妙に気まずい。
けど彼女は気にして居ないのか、俺の肩を撫でるかの様に手を置き
どっから出しているか分からない位の、甘ったるい声で話しかけてきた。
「明日予定ありますか?
企画部内で茅流さんの歓迎会をさせて頂きたくて。」
「歓迎会ですか…。
ありがとうございます。
俺は大丈夫ですよ。」
ムリヤリ作った笑顔で返した。
歓迎会と言われたら断り用が無い…。
「じゃあ明日の夜開けといてくださぃねっ。
詳しくはまたお知らせします。」
そう言って去って行った。
彼女が触れてた肩がなんか痒い…。