BlueBird~幸せの青い鳥~
「懐かしいな…。」
そう言って、まだしまってあったアルバムを出して中を見てる。
パパは優しく頬笑みながら、ページをめくっていく。
さっき見た写真の中のパパと、同じ笑顔。
同じ優しい笑顔。
「ねぇパパ…この子知ってる?」
一瞬パパがびっくりした様な顔をしてた。
「知ってるよ。
よく知ってる。
…真瑠は?」
「知ってるハズなのに、ちゃんと覚えてないみたいなの。」
パパの笑顔を見たら不思議と自然にパパと話ができた。
パパは思い出す様に、ゆっくりと話出す。
「茅流春樹くん…。」
パパ今茅流春樹って言った…
やっぱり茅流さんがハルくんなんだね…。
黙っている私を見つめて、パパは話を続けた。
「春樹くんは真瑠の2つ上のおにーさんでね、真瑠とホントの兄弟みたいに仲良しだった。
毎日一緒に遊んで、パパやママ達も仲良しで…あ、大学からの友達でね。
でも、茅流くんのお父さんの仕事の都合でイタリアに引っ越したんだ…。
真瑠が一年生に入ってすぐ…。」
ここまで言うとパパの目は悲しそうな顔になった。