BlueBird~幸せの青い鳥~
「そうだったんだ…。」
私はアルバムの中の私とハルくんが笑顔で並んでいる写真に目をおとした。
まだ小さい幼稚園の頃の写真…。
同じ紺色の制服を来てあの大きな家の前で、満面の笑顔でピースをしてる。
私のピースはまだ上手く出来なかったのか、指が3本だったけど。
私が忘れていた思い出が、どのアルバムにいっぱい残っていた。
"この時真瑠は動物園でゴリラにびびって泣きまくってた"
とか
"海に行った時春樹君と真瑠が作った砂の城だ"
だとか…
パパと時間が経つのも忘れて、アルバムのページをめくっていった。
全部見終わった時、私は何だか胸がいっぱいだった。
忘れていた事、忘れていた私や家族の思い出を辿れて
なんか心が温かかった。
きっとパパが、写真一枚一枚に丁寧に思い出を言葉で付け足してくれたから…
余計に記憶を実感出来た
そんな気がする。