BlueBird~幸せの青い鳥~
もう一度ブランコに座りなおして真瑠の話を聞く。
「私ね。
ハルくんが居ない事が寂しすぎて、それで忘れたみたいなの。
茅流さんが研修に来てから、昔の夢を一杯見て、不思議に思って家にあった昔のアルバムを開いたの。
そこには、私とハルくんの写真も一杯あった。
お父さんにも聞いた…。
話を聞いて、茅流さんがハルくんだって思った。
昔した約束も、ハルくんが大好きだったって事も全部思いだしたの。
ハルくんは約束守って来てくれたのに…
なのに、私覚えてなくて
大切に思ってたハズなのに
謝ってもハルくんに嫌な思いさせたのは変らないけど…
ホントにホントにゴメン…。」
真瑠は目に涙を溜めて、こらえながら言った。
確かに辛かったし哀しかったよ。
真瑠に忘れられてた事を知って、実感して。
でももういいんだ。
今こうして俺の為に泣いてくれてる。
思い出してくれてる。
それで十分…。