BlueBird~幸せの青い鳥~


ドンッ━!


一瞬立止まっていた私に、サラリーマンがぶつかる。



「チッ…。」



中年のその人は一瞬私をギロッと見て、舌打ちをして去って行く。


私は我にかえって駅に向って歩き出す。



でも、さっきより


【青い鳥】


が気になって仕方が無かった。


本も茅流さんが紙に書いた
お店も。


食事って言ってたから、レストランかな?


どんなレストランなんだろう…。


みてみたい気もする。


でも……。


私にはふさわしくない。


コートの中は、いつもと変らないオフィススタイル。


ブルーのシャツにグレーのセーターに黒いパンツ。


アクセは一個もつけて無いし、お化粧も大してして無い。


リッブ位ぬってくるんだった…。


華やかさのカケラも無い。






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