いざ!!咲蘭学園へ



「あ゙ぁ~!!!!

バカ猿!!何をしてるんですか!!?」

あたしの後ろから

大きな声がした、

次の瞬間、

あたしは和樹ではなく

晃に抱き付いていた。


「可愛い千尋に何するんです!!?」

「何もしてへんわ!!

千尋は俺の親友やさかい

勝手にベタベタすんなや!!」

今度は和樹がそう言って

あたしの腕を引っ張った。

「何ですって!!

千尋は僕の恋人です!!」

えぇ~!!?

晃、それはちょっと言いすぎなよーな。

「はいはい。

ホモ星人は消えてや~」

和樹はそう言いながら

あたしの腕を掴み

スタスタと歩いていく。

「こら~!!まちなさい!!」

晃が後をおってくる。

「千尋、はよせな

怪人ホモ星人に捕まるでぇ♪」

和樹は笑いながら言った。

「ぷっぷっ…」

「まて~!!」

あたしたちの初めての文化祭は

こうして始まった。



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