夏恋





授業中はひたすら黒板との戦いだ

高校生の本職は勉強だなんて誰かが言ってたけどそんなの私には関係ないもん…





耳障りなチャイムの音と共に今日も1日長くて長くて仕方なかった学校が終わる
唯一楽しい放課後が始まるんだ

「千夏~マック行こう~」

親友の夏海がいつものように私を誘ってくる

「うん いいよ♪ どうせいつもの愚痴でしょ~ 笑」

入学式の時席が隣同士で名前に二人とも【夏】って字が入ってるとかいって意気投合したのが私達の友情の始まり?なのだ


「もぅ千夏っ!聞いてよー怒」
「はいはい まったく。落ち着いて~話はゆっくり聞いてあげるから!」

興奮し過ぎの夏海をひとまず落ち着かせて私達の語り場となるマックへ連れて行った。

夏海はいつも元気一杯だ。素直だし本当に良い子。でも逆にそれが短所になったりもしたりしなかったり…夏海には秘密だけど(笑)

そして夏海には翔太っていう大切な彼氏がいるんだ。
お互いを想いあっていて素直なまま相手と向き合っていて。
なんだかこれこそ純愛と呼べるのではないだろうか

私はまだ本当の恋を知らない本当の愛を知らない
あなたに出会うまでは






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