魔神戦記 the MOVIE 2!
染み出す紺色の清流は寄り集まってゲル状に。
やがて人の姿を形どり、元のウノサスの姿に戻る。
(当たり前のように使ったが…
この力、一体?)
俺の力なのか?
それともウノサスの?
『今は余計なことを考えるな。
…アグザスの核(コア)を探し、一点集中で倒す!
透徹、何か分かったか?』
そうか。
さっき透徹を離れさせたのは、アグザスの攻撃から庇うためでもあり、奴の注意が俺達に向いている間にアグザスの調査をさせるためだったのか…
透徹の返答は、
「驚くべきことだが…
このリュエー自体がアグザスであると同時に、アグザスの核である可能性が高い。
つまり…」
『くそ、最悪だ!
深界という名前に気をとられ過ぎたか…』
透徹とウノサスの会話の意味がよく分からない。
『つまりな、エルダ。
俺達が飛び込んだ深界…
それ自体がアグザスだったということだ。
俺達は最初からアグザスの懐に飛び込んでいた。
…次元の壁を越えた時からな』
次元の壁………
もしや!
『エルダ、あの鏡だ!
あれは鏡なんかじゃない!』