魔神戦記 the MOVIE 2!
「まず…
エルダ、現状を確認するため、貴方の持っている情報を教えて下さい」
金髪のディノウンが言うが…
「あいにく捕虜になったとは言え、俺達の世界を危機にさらすようなマネはできんな。
情報は渡せない」
「この野郎…
テメェらの世界を何とかしてやろうとしてンのによ!」
今度はルシヴァナが指をパキパキ鳴らしながら脅し文句をぶつけてきた。
「それを信用しろと?
残念ながら俺はそこまでお人よしでは無いぜ」
「…待て」
やりとりを遮ったのは、黒髪のリ・シュウという奴だった。
…こいつは何を考えているか分からないタイプの奴だ。
用心しなければ…
「そもそも貴様の世界が本当に実在するのかどうか疑わしいな。
貴様は正当な理由をつけて、この世界を侵略しようとしているに過ぎないのではないのか?」
「何だと!?
こうしている間にも、俺の世界がこの世界から放たれる黒い波動のせいで汚染されているってのに!
それを…!」