魔神戦記 the MOVIE 2!
「冗談じゃない!
お前達をむざむざ深界に行かせてなるものか!
多勢に無勢だが、例え刺し違えてでも…」
「う〜ん…
どうしたら信用してもらえるんだろうな?
さすが俺に似た性格だけあって、頑固だぜ」
臨戦体制の俺をよそに、ウノサスはのんきに事を構えているようだ。
「仕方が無い。
俺に似てる奴を説き伏せるなら、やはり彼女に頼むしかなさそうだ」
そう言うとウノサスは俺の側から離れ、部屋を出て行った。
…しばらくして、
「待たせたな」
戻って来たウノサスは、誰かを連れて来ていた。
それは…
その人は!!
「な…ぜ………
何故、君がここに居る!?」
俺の知っている人…
だが有り得ない…
「…??
ウノサス、この方が?」
驚く俺を見て、その女性は不思議そうな顔でウノサスに尋ねた。
「ああ。
やはりな、ラシスに来てもらって確信したぜ。
俺に似た奴なら、きっと惚れる相手も同じような女性だろうってな」
ラシス?
俺の知る女性とは名前が違う。
しかし、いや…
まさに…
「生き写しだ………」