魔神戦記 the MOVIE 2!
「時の女神ラシス。
俺の…
命よりも大切な女性だ。
ラシスを見た時の表情から察するに、お前にも大切な相手が居るようだな」
「………お前らには関係無い」
俺の態度を見て状況を察したのか、ラシスがウノサス達に告げた。
「大体の話は来る途中でウノサスから聞いてるわ。
…ここは私一人に任せて」
この女………
「ちょっ…それは!
ラシス、大丈夫なのか?」
「大丈夫よ、ウノサス。
私に任せて…ね?」
心配するウノサスに返す、屈託の無い少女のような笑顔。
それはどこまでも優しく、どこまでも強い。
やはり似ている…
ウノサスも、このラシスの微笑みには勝てないようで、
「………分かった…よ。
頼む、ラシス」
渋々と他の連中を追い立てるようにして、部屋を出て行こうとした。
去り際、
「おい、エルダ!
もしラシスに何かしたら…
今度は確実にブチ殺す」
奴がドアを閉める直前、俺に向けて放たれた殺気を含んだ眼光は本物だった。