魔神戦記 the MOVIE 2!
「じゃあ分かるな?
俺が………」
「言わなくていいわ。
辛いの…分かるから。
でもね…
私が信じられるなら、ウノサスのことも信じてあげて。
ね?」
ラシスが俺に優しく微笑む。
(女神……だ…
この女性の愛した男なら…
あのウノサス達…)
「なら………………てみよう」
知らず知らずの内に、俺は心の声を口に出していたようだ。
「…え?」
「…なぁ、ラシス。
教えてくれ。
君の愛したウノサスって奴は、一体どんな奴なんだ?」
ラシスは俺の突然の質問に少し小首を傾げて考えた後、これ以上ないくらい優しい笑みで答えた。
「ウノサスは、ウノサスよ。
だから好きなの」
…理不尽な解答。
だが、どんな返事よりも遥かに納得の行く答えだった。
(エルダはエルダ、でしょ?)
あの『時』が、脳裏に蘇る。
鮮烈に。
鮮明に。
そして………残酷に。
いや、もう迷いは無い。
だから、もう一度言おう。
今度は力強く。
「ウノサス達なら…
信じてみよう」