魔神戦記 the MOVIE 2!
「鏡が…死ぬ?
じゃあニトゥクリーサは生きているということ?」
ラシスの言っている質問の意味がよく分からない。
「物体が道具として覚醒し時、命が宿るのは必然の道理…?
もしかして、こっちの世界の道具には………?」
一同は同時に首を振った。
「道具に生命、か…
実に幻想的な世界だな。
至極興味深い。
だが…」
ニトゥクリーサを観察するリ・シュウの手が止まり、
「深界の道具とは、こんなモノばかりなのか?」
ニトゥクリーサの反射面の裏側を俺に見せた。
ウノサス達もリ・シュウの示す部分を見る。
「………。
確かにこっちの世界では、これは異常だな」
何だ?
ニトゥクリーサの裏側に…
「眼があるのが不思議か?」
生きているんだから、眼ぐらいあっても不思議じゃないだろう。
しかしウノサス達は、俺の言葉に驚きよりも苦笑いを浮かべていた。
「どうもお互いの世界には、価値観のギャップがあり過ぎるようだ。
深界では事あるごとに、その理不尽さを受け入れなきゃならんワケかよ。
先が思いやられるな…」