魔神戦記 the MOVIE ２！

PROLOGUE in the outside

GOD & GOD

　
「このドス黒い感覚…
まさしく魔界だ。
また来るハメになるとはな…」


そびえ立つ魔塔群。
吐き気を催す毒気。
紫雲が染める薄暗い空…


地上を蹂躙するように埋め尽くす魔界の住人どもは死に場所を探しているかのように流浪し、それを巨大な鋼鉄の百足が待ち構えて食い散らしている。

他へ目をやると、こちらでは大型の甲虫どもが集団で毒を撒き散らし、魔界の生物を死滅させようとしている。


「前と同じだ。
魔界は汚ぇところだぜ。
こんな世界に住んでる奴の気が知れないな…」

紫色に染まった天空から魔界を見下ろしていた俺は、ぼやきながら魔塔の一つに降り立った。

「魔界の中でも指折りの黒い波動を放つ大集落の一つ…
確か『東京』という名の地だったな、ここは」