魔神戦記 the MOVIE 2!
「排除活動、再開」
腹と武器にダメージを負ったまま、イータは再び戦闘態勢に入る。
「ちょっ、ちょっと!
自己修復機能とか無いの?」
「問題無い」
(どうしよう…
手負いの敵を相手に戦うのは、どうもね…)
とか考えてる蜂姫の態度に関係無く、
シュファッ!
鮮やかな舞の如き攻撃を繰り出すイータ。
その激しさは先の攻撃と何ら変わらず、防戦一方の蜂姫。
「くっ…
思い過ごしだったみたいね。
だったら遠慮しないわ!」
とは言うものの、蜂姫はウノサスやリ・シュウのように超神化できる訳ではない。
(私が妖聖騎士の姿になるには、ディノウンの超神化エネルギーを受ける必要がある…
今の私がイータに対抗する手段は…)
ピシュ!
鉄扇が蜂姫の右肩を掠めた。
傷は浅いが、元々薄い蜂姫のコスチュームは容易に破れ、流血した。
「ぅあっ!
よくも乙女の柔肌を!」
痛みに怯んだ一瞬の隙。
「っ!!」
イータの鉄扇が蜂姫の眉間に打ち込まれる寸前だった!