Angel
「君、名前は?」
頬杖をつきながら、軽く首を傾げる仕草が凄く愛らしい。
「高野純、あんたは?」
「あたしは、華」
これが、俺と華の出逢いだった。
「純!お前さっき、すっげー美人と話してなかった?!」
入学式のため、体育館へ向かう途中、達也と秦が絡んでくる。
「あー、なんか話しかけてきた」
俺の返事に、なんで純だけ!とかなんとか言って騒いでる。
そんな2人を置いて、さっさと体育館へと歩いた。