複雑家族
美香は眉間にシワを寄せながら


「何言っているのよ!義父さん!正気」

「ああただし。ただし。二人にはこの家から出てもらう。そしてもう二度と会わない。この条件をのんでくれるのならば。俺は文句を言わない」

「けれど。美香が」


私は美香に視線をむけた


「私のことは気にしないでいいわよ。」


そう言いながら美香は2階へあがった。そして数分後。また下に戻ってきた。美香の手には大きなバックが。


「どこに行くつもりなの!?私、家を出るの」



「え」


私はかなりびっくりした


「どうせ。離れ離れになるんなら。私が家を出るわ!高校は行かない。バイトでもなんでもして働くわ。とりあえず友達の家に泊まらせてもらうから。それじゃあ!」

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