愛のカタチ
「大丈夫か?」
「ん?全然大丈夫!もう痛くないよ。」
そういう意味で聞いたんじゃないが、手が大丈夫そうなのでよしとする。
「これ持っていっていいか?」
いつまでも立っていては仕方がないから、俺はカップを持ちながら聞いた。
「うん。あ、砂糖持っていくね。」
あいつは近くにあった引き出しをあさり始めた。
忙しいやつだな、と思いながらテーブルにカップを置き座った。
目はまた倒された写真たての方へ。