愛のカタチ

「は?」




男の銃を持つ手が緩んだ瞬間――――




ガシャン




砂浜に銃が落ちた。




女が男の手を蹴ったから。




「ッ!!蹴んな馬鹿女!!」




利き手である左手をさすりながら男は怒鳴った。




そんなことはおかまいなしに、女は落ちた銃を拾いった。




「命の恩人に馬鹿はないでしょ♪」



そして、そう言いながら笑った。




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