恋愛禁止令
そして、数分後。ゆりは何事もなかったかのように部屋から出て行った。部屋の中には裸でベッドに横になっている僕がいた。僕はまた泣き出してしまった。そしてそれから、数日がたち。



「ね、今度。遊園地に行かない?」



突然の彼女の言葉で凄く動揺した。

いきなり何を言い出すのかと思ったからだった。彼女はまるでデートのお誘いをするかのように頬を赤らめ、
そして凄く恥ずかしそうな顔をしていたからであった。なので僕がそう思っても仕方がなかったのだった。



「わかった。いいよ」



ゆりのことを、諦められなかった僕は。ゆりとデートをすることにした。
そして。



「ね?彼氏にやっぱり悪いんじゃないの?」

「あなたは私の弟なんだから、別に問題ないわよ?」

「誤解とかあるだろ?」

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